猫アレルギーの対策は有るのでしょうか?
実は様々な猫アレルギー対策が有ります。
それではどういった対策が有るか見ていきましょう。
● 部屋をこまめに掃除する
● 空気清浄機を使用する
● 室内を換気する
● 猫をブラッシングする
● 猫を入浴させる
● 猫にノミが寄生していないか確認する
● 広い部屋で猫を飼育する
● インテリアを変える
● 寝室を分ける
● ハイポアレジェニックキャット(低アレルギー猫)を選ぶ
● マスクを着用する
● 食事、睡眠、ストレスに気を付ける
① 部屋をこまめに掃除する
猫アレルギーは猫由来のフケ、体毛、唾液等の分泌液です。
当然これらの物質は猫から放出されて空気中を待った後に
床や家具に付着します。
そのままにすると、猫のアレルゲン物質が何かの拍子に
再び空気中に舞ってしまう事になります。
なので出来れば毎日掃除するのが一番ですが
中々忙しくて毎日掃除するのは難しいという方が多いと思います。
そこでコロコロや
自動掃除ロボット等を活用して
効率的な掃除方法を見つけるのも大事なポイントです。
② 空気清浄機を使用する
猫アレルギーの方にとって最も効果的な対策が
空気清浄機の利用と言えます。
猫アレルギーの方の場合は空気清浄機を選ぶ時は
空気洗浄能力が高い機種を選びたいところですが
予算の関係も有るのでなるべく低価格で
高い性能を持った空気清浄機を選びたいところです。
空気清浄機で人気が高く売れ行きも良いのが
【シャープ製】のプラズマクラスターです。
シャープの空気清浄機は何といっても
独自技術であるプラズマクラスターです。
これは空気中にイオンを高い濃度で放出する事によって
空気を洗浄するという技術です。
機種によって放出するイオン濃度が選ぶ事が出来ます。
③ 室内を換気する
室内を換気するのは全く費用を掛けずに効果的に
アレルゲン物質を室外に出す事が出来る
費用対効果が最も高い方法です。
また具体的には部屋の空気を換気するには
一か所だけ窓を開けただけでは効果が薄く
空気の入り口と出口の2か所の開口部を作る必要が有ります。
窓を開けるのであれば対極にある位置の窓を
開けるのが理想です。
例えば北側の窓を開けたら南側の窓を開ける訳です。
もちろん窓が全ての方角に付いている訳では無いので
その場合はなるべく開ける窓と
位置が離れた場所の窓を開けると、効果的に空気が換気されます。
また夜間や冬季等は窓を開けるのは難しい場合は
室内の換気口を開放状態にする事で換気を行えます。
室内に換気口が無い場合は工務店に依頼する事で
換気口を設置する事が出来ます。
④ 猫をブラッシングする
猫の体毛は非常に密度が多く一本の毛穴から六本程毛が生えています。
そして猫の体毛は非常に多く抜けます。
猫がよく足で身体を掻いていると
沢山の体毛が飛散しているのを見た事が有ると思います。
また猫がソファ等で休んでいる場所には
大量の抜け毛が付着しています。
猫にとって体毛は皮膚を守るだけでなく
冬季には体温を維持するコートの役割を持っています。
また猫の体毛は夏と冬では大分様子が変わります。
夏は体毛の密度が薄くなり、毛も短い状態で成長が止まります。
そして冬になると体毛の密度が濃くなり、毛は長い状態で成長が止まります。
つまり猫の体毛には夏仕様と冬仕様が有る訳です。
その為にその季節の変わり目に換毛期と言って
体毛が大量に抜ける事になります。
換毛期とは具体的には春と秋です。
この季節には毎日猫の体をブラッシングする事が
体毛を室内や空気中に拡散せない為に重要な猫アレルギー対策になります。
また猫の体毛は季節にかかわらず毎日抜けるので
換毛期以外でも毎日ブラッシングを心掛けましょう。
⑤ 猫を入浴させる
猫は本来水を嫌うので子猫の頃から
入浴の習慣を身に付けさせておかないと
成猫になってから入浴をさせるのは難しいです。
なので子猫の段階で入浴をさせる事が肝心です。
また猫を入浴させる際には必ず猫専用のシャンプーを使用しましょう。
人間用のシャンプーを猫に使用してしまうと
猫には強すぎて猫の皮膚の油を全て取ってしまうのです。
猫は皮膚の油分が無くなると皮膚が乾燥して
余計にフケが出てしまいます。
猫を入浴させるのも大事な猫アレルギー対策の1つです。
猫のアレルゲン物質の主な物質は猫のフケです。
定期的に入浴させる事で余分なフケを落として、フケの拡散を減らす事が出来ます。
ただ実際には猫は濡れる事を嫌うので、猫を入浴させるのは結構大変です。
また入浴の頻度や方法にも気を付けなければなりません。
まず猫に使用するシャンプーは必ず猫用のシャンプーを使いましょう。
人間用のシャンプーは猫の皮膚の油分を取り過ぎてしまいます。
そしてシャンプーの頻度ですが、月一回以上のシャンプーは避けましょう。
猫の皮膚には微量に油分が有る事で、乾燥や感染症から体を保護しています。
過度のシャンプーは猫の皮膚を乾燥させて、かえってフケが多く飛び散ってしまいます。
猫アレルギーの方は4月、10月の換毛期に入浴させる事で、アレルゲン物質を減らす事が出来ます。
⑥ 猫にノミが寄生していないか確認する
最近の家猫では完全室内飼育が増えてきているので
昔の様に猫にノミが寄生している事が少なくなりました。
一見ノミと猫アレルギーは関係ないように思われますが
実際は大いに関係しています。
それは猫の身体にノミが寄生すると
寄生したノミが猫の皮膚から血液を吸った時に
猫は強い痒みを感じて自分の爪で身体を引っ掻くので
その際に大量のフケと体毛が飛散するからです。
またそれだけでは無く、ノミのフンや死骸が直接アレルゲン物質になるので
必ず猫にノミが寄生していたらノミを駆除しましょう。
ではもし猫の身体や室内にノミが生息していたらどうすれば良いのでしょうか?
まず猫の身体にノミが寄生している場合は
ペット用のダニ駆除シャンプーを使って、ダニ駆除用の首輪を併用する事で
猫の身体からノミを駆除する事が出来ます。
また猫の身体のノミを駆除しても、ノミは卵を猫の身体に産んで
その卵がカーペットやソファ、床などに落ちて
孵化したノミの幼虫は有機物を食べて成長します。
その為カーペットやソファ等の繊維質の材質には
ダニ用の殺虫剤を塗布するか
室内に燻煙式の殺虫剤を使用するかしてダニを徹底的に駆除しましょう。
● 広い部屋で猫を飼育する
猫のアレルゲン物質は狭い部屋の方が密度は濃くなり、症状が出やすくなります。
例えば6畳の部屋で猫アレルギーの症状が強く出る人でも、広めの14畳位のリビングでは症状が余り出ない人もいます。
● インテリアを変える
猫アレルギーの方で意外と盲点になっているのが、床材やカーテン等のインテリアです。
インテリアと猫アレルギーは関係ないと思われがちですが、実は大きく関係しています。
例えば床が絨毯や畳であれば猫の体毛やフケが蓄積しやすく、 また掃除しても完全に除去する事は出来ません。
一般的に使われている絨毯です。
遠目で見ると分かりませんが
近く見るとこの様に凸凹が大きく下に入ったアレルゲン物質は掃除するのは至難です。
その場合は床をフローリングかクッションフロアに変える事で
簡単にアレルゲン物質を除去できます。
カーテンも同様で編み込みの繊維生地の場合は、細かい生地の凹凸にアレルゲン物質が付着して空気の流れに乗って飛散します。
その場合はカーテンの表面が滑らかな物を選ぶか、アレルギー対策用のカーテンを選ぶのが効果的です。
● 寝室を分ける
猫と一緒に寝る事は幸せな事ですが
猫アレルギー症状が出る人は
寝室には猫を入れない方が良いです。
これは睡眠時は身体を回復させる時間なので
猫と一緒に寝てしまうと睡眠時も咳や痒み等の
猫アレルギー症状が出て質の良い睡眠が出来ずに
症状が悪化してしまう事が有るからです。
● ハイポアレジェニックキャット(低アレルギー猫)を選ぶ
ハイポアレジェニックキャットと言うのをご存知でしょうか?
あまり聞きなれない英語ですが、日本語では低刺激性の猫と言う意味です。
実は猫の品種によってもアレルゲン物質の生成に違いが有るのです。
つまりは猫アレルギーの症状が出にくい猫の品種が有ります。
またオスとメス、成猫と子猫、猫の毛色によっても、アレルゲン物質の生成量に違いが有ります。
以下の様になっています。
アレルゲン物質の生成が多い アレルゲン物質の生成が少ない
以下の様になっています。
アレルゲン物質の生成が多い | アレルゲン物質の生成が少ない |
メス | オス |
子猫 | 成猫 |
毛色が薄い | 毛色が濃い |
では具体的にアレルゲン物質が少ないと言われている猫の種類を見ていきましょう。
サイベリアン
ロシアの長毛種サイベリアン。
長い体毛の見た目とは裏腹に低刺激性猫では有名な品種です。
唾液中のたんぱく質(Fel D1)が、平均の猫に比べて少ない事が解っています。
また猫アレルギーの人の7割程度が、アレルギー反応が出ないと言われています。
スフィンクス
身体に毛が無いスフィンクスは低刺激性猫の代表的な一種です。
実際にはごく小さい産毛が生えている。
もちろん毛が無いのでブラッシングの必要は無く、手間がかかりません。
ただし無毛なので皮脂を体毛が保持しない為に、肌に皮脂が蓄積して粘着質になります。
それを防ぐ為に毎日体をタオルで拭いてあげる、又は入浴させる事が必要になります。
またスフィンクスの大きな耳も定期的なクリーニングが必要です。
バリニーズ
「長髪シャム」と呼ばれる低刺激性の猫です。
他の猫より(Fel D1)タンパク質の生成が少ない品種です。
オリエンタルショートヘアー
大きな耳が特徴の低刺激性の猫。
抜け毛が出るので定期的にブラッシングをする事で、アレルゲン物質の飛散を最小限にする事が出来ます。
デボンレックス
体毛が波打っているのが特徴のデボンレックス。
その為に(プードルキャット)との異称を持っています。
種の起源は交配の試行錯誤の末誕生しました。
定期的に耳の掃除をする必要があります
● マスクを着用する
一日中室内でマスクを着けていると言うのは
余り快適ではありませんが
症状が強い時などに一時的にマスクを着用するのも
一つの対策方法です。
● 食事、睡眠、ストレスに気を付ける
アレルギー症状も体調によって
症状が強く出たりします。
また過度のストレスや睡眠不足、偏食は
自律神経を狂わせて身体の免疫バランスが低下します。
それによってアレルギー体質になってしまう事も有るので
健康的な生活を送る事が重要です。